自分で取得するメリットとデメリットを比較表にしてみました。
メリット | デメリット |
・費用が不要(→法定費用はかかります) | ・時間がかかる ・本来ならば取得できる建設業許可が説明不足で 不可とされるケースもある ・将来、建設業許可の許可業種を追加しようとしたい と思ったとき大幅に手間がかかることがある ・経営事項審査を受ける際、評点アップのコツが 分からない |
以下でより詳しく説明していきます。
目次
メリットについて
費用が不要なのが最大かつ唯一のメリットです。
デメリットについて
1.時間がかかる
まず圧倒的に時間がかかります。
●役所訪問・・・・・・・・9時間 → 事前打ち合わせ+提出(3時間×3回 移動時間込み)
●関係書類の取得・・・・・6時間 → 法務局+市役所+県税事務所(移動時間込み)
●書類作成時間・・・・・20時間 → 最低限
合計・・・・・・・・・35時間
上記時間は、これまで自分でやっていたけど、あまりに大変だからといって
当事務所にご依頼頂いたお客様から実際にお聞きした例です。
初めての方だと最低でもこれぐらいの時間はかかります。
おそらく通常はもっとかかります。依頼者様の話を聞くと質問等で役所も
5回ほど足を運ぶことが多いようです。
このように、ご自身で手続をやろうと思った場合、最低でも35時間以上は
かかると思ってください。
日常業務の時間とは別に、一日5時間を確保し、そしてそれを7日以上続けて
やって申請できる換算です。
2.本来取得できる建設業許可が不許可になることも
次に、これが一番痛いのですが、本来であれば建設業許可が取得できるのに
慣れないゆえの説明不足で、窓口で不可とされるケースがあるということです。
大変もったいないことだと思います。
3.先を見越すことができない
最後のデメリットとして、建設業許可取得はできたとしても、先を見越した許可取得を
していないケースが考えられます。建設業許可を継続していくために
・役員構成
・決算書の作成
・工事経歴書の作成
・社内に配置すべき資格者
これらを戦略的に考えていく必要があります。そうしないと、5年先・10年先に
許可基準が満たせないケースなども出てきてしまいます。
しかし、これらはかなり専門的知識・ノウハウを要するため、一般の方で
対処することはほぼ不可能だと思われます。
まとめ
以上を総合すると、ご自身で許可を取得することに適している方は
下記のすべてを満たした方です。
・費用は極力かけたくない
・とにかく「許可だけ」取得できればよい
・将来、許可業種を増やす予定もまったくない
・将来的に公共工事に関与することはまったく無い